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事業承継支援において心掛けていること

私はこれまで多くの事業承継支援を行ってきました。

ここでは、ヒアリングの際に心掛けていることをお伝えします。

現経営者からお話を聞くとき

いままで事業を継続できた秘訣をお伺いするようにしています。
「秘訣というたいそうなものではないけれど……」とおっしゃいつつも、会社経営で大事にされていることを話していただけるからです。
このヒアリングで、現社長にとっては当たり前すぎてあまり意識されていないことでも、お得意さまが満足している本質的なことがわかります。
変えていいことと、変えていけないことがあるとしたら、得意先から信頼を得ている本質的なところは変えてはならないですし、支援する立場としては知っておかなければならないと思っています。

後継者からお話を聞くとき

後継者としての希望や不安など、あらゆるお考えについて、まずは、お話を聞くことに徹底しようと心掛けています。
どうしても口を挟みたくなったりしますが、できるだけ話の腰を折らないように心がけます。そして、お話頂いたことが全てでないし、本心とも限らないと思い、一言一言に反応せず、まずは、言葉を受け止めます。そのようなやり取りを繰り返すことで、信頼して何でも話していただけるように関係を作ることを心掛けています。

代表を譲ったあとの生活について

代表を譲るのが70歳としたら、完全に引退するには早いし、でも今までと同じはたらき方がいつまでできるか、代表を譲った後も不安に思われることもあると思います。ある程度の収入と仕事の関わりを配慮する必要があると思っています。現経営者にとっても幸せな承継を実現できればと思っています。