「家族で話し合おうとしてもなかなかうまく話し合いができないのですが、何かいい方法はありますか?」という質問をよく受けます。
お勧めの解決策をお伝えします。
この記事を書いた人:税理士 本田光
目次
家族会議の前に約束事を設ける
話し合いをする際に、以下のような約束事を設けてみてはいかがでしょうか?
グランドルールの例・・・
・発言者の話は最後まで聞く
自分の話の途中で遮られたり、割り込まれたりするのは不快感を強めることになります。
・発言者の言葉をまずは受け止め、考え方について責めない
家族であっても考え方で一致しない部分や理解できないこともあります。
そこを一致しようとすると、無理が生じてきます。
そういう気持ちかと受け止めるに留め、無理に応えようとしない。
納得いかないことは、棚上げする。
・冷静に話感情的にならない
率直に話せない原因として、相手がどう思うか分からない、どのような反応をされるか分からない、
本音を話して悪い方向へ向かうのではないかという不安があると思うのですが、グランドルールを設けることにより、
出席者全員が安心して話せる場に近づくと思います。
ただし、グランドルールを全員合意することも簡単でないかもしれません。
そのような場合は、「このミーティングの目的は何か?」を全員で共有できればグランドルールの合意ができやすいと思います。
例えば、「このミーティングは事業承継を進めるために行う」など
事業承継は、しっかりと事業を継続していくため。それには現経営者と後継者で話し合うことがたくさんある。
そして、運用しながらご家族でルールを追加変更して、ご家族のルールを作られていくのがいいと思います。
家族だけの会議に不安がある場合は
それでも、話合いができないようであれば、第三者に家族会議の進行役として参加してもらうというのも一つの方法です。
依頼先として考えられるのは、長年関係を築かれてきた顧問税理士の先生や事業承継・引継ぎ支援センター(各都道府県に設置されています。)はいかがでしょうか?
顧問税理士の先生は、内情も分かっていると思いますし、すでに信頼関係もあり相談しやすいのではないでしょうか。
また、事業承継・引継ぎ支援センターは、国が設置する公的相談窓口です。
中小企業の事業承継に関するあらゆるご相談に対応しています。
また、弊所でも家族会議のご相談をお受けしています。
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